両生類のレッドレッグ症候群とは?|皮膚が赤くなるのは危険信号?

ウーパールーパーやカエルなどの両生類はその独特な生態から、一部では人気の高いペットです。
両生類にはカエルやイモリ、ウーパールーパーなど様々な種類がいます。
両生類には特有の病気が存在し、その中でもレッドレッグ症候群は注意が必要な病気です。
両生類を飼っている方の中には
「レッドレッグ症候群ってなに?」
「レッドレッグ症候群はどんな症状が出るの?」
「レッドレッグ症候群は治るの?」
といった疑問をお持ちの方もいると思います。
今回はレッドレッグ症候群について詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、両生類の病気について理解を深めてください。
レッドレッグ症候群とは?
両生類のレッドレッグ症候群は、皮膚に炎症を引き起こす病気です。
主に細菌感染が原因とされています。
特に、ウーパールーパーやカエルに多く見られる病気です。
レッドレッグ症候群は
- 不衛生な飼育環境
- ストレス
- 外傷
などの要因で発症しやすくなります。
レッドレッグ症候群はうつる病気なので、多頭飼育をしている場合は注意が必要です。
レッドレッグ症候群の症状は?
レッドレッグ症候群にかかると、
- 四肢やお腹、喉などが赤くなる
- 皮膚が剥がれてくる
- 体重減少
- 元気がなくなる
などの症状が見られることがあります。
特に両生類は皮膚で呼吸をしたり水分調節をしたりしているので、皮膚の炎症が広がると全身状態が悪くなってしまいます。
レッドレッグ症候群は、放置すると全身に細菌が感染してしまい亡くなってしまうこともある怖い病気です。
早期発見早期治療が重要ですね。
レッドレッグ症候群の治療方法
レッドレッグ症候群の治療では抗生剤を使用した内科治療が一般的です。
飼育環境を清潔に保つことも治療において重要になります。
内科治療
内科治療では、抗生剤を使用して細菌を取り除くことを目的とします。
犬や猫とは違い、抗生剤を飲むのではなく、薬浴や軟膏などを使用することが多いです。
皮膚のダメージが大きく脱水している場合には点滴なども合わせて実施します。
飼育環境の掃除
飼育環境に細菌がいると治療の効果が出ないため、ケージや水槽の掃除を行います。
また、レッドレッグ症候群はうつる病気なので、他の両生類とは隔離して飼育することも大切です。
レッドレッグ症候群は治るの?
レッドレッグ症候群は早期に適切な治療ができれば完治が期待できる病気です。
しかし、炎症が全身に広がっていたり、食欲不振があったりと全身状態が悪化している場合には治療を行っても亡くなってしまうことが少なくありません。
両生類は体も小さく、細菌が全身に回るスピードも早いため、早期の治療が重要です。
レッドレッグ症候群は予防できる?
レッドレッグ症候群は飼育環境の見直しによって予防が可能な病気です。
特に
- 定期的な水槽の清掃
- 適切な水質と温度の維持
- 怪我を防ぐ環境作り
- ストレスの少ない飼育環境
などで病気の発症リスクを減らすことができます。
特にペットショップなどから買ってきた直後は、環境変化のストレスからレッドレッグ症候群にかかりやすいと言われています。
なるべくお店と似たような飼育環境を作ることで環境変化を少なくしてあげましょう。
また、お迎え直後は体調の変化をよく観察することが重要です。
また、多頭飼育などで新しい個体を迎え入れる際には、すぐに他の両生類と同じケージに入れずに隔離期間を設けることで病気の拡散を防げます。

両生類の健康管理の大切さ
両生類ははっきりとした病気の症状があらわれづらく、病気を見逃しがちです。
小さな変化も見逃さないように日ごろからよく観察するようにしましょう。
また、両生類を飼育しているご家族の中には自己判断で治療を試みる方も多いですが、レッドレッグ症候群は治療が遅れると死亡することもある病気です。
両生類に気になることがあれば早めに動物病院を受診し、専門的な診察と治療を受けることが大切ですね。
まとめ
レッドレッグ症候群は、細菌感染による皮膚の炎症を特徴とする病気で、放置すると命に関わる危険があります。
不衛生な環境やストレス、外傷が原因となるため、日頃からの飼育環境の管理が予防として重要です。
両生類の体調に変化を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
当院では両生類の診察も行っています。
病気の診察だけではなく、飼育に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。