一般内科疾患の症状
一般内科は、特定の臓器に限定されない幅広い症状や疾患に対応する診療科です。
食欲不振や元気消失など、どの診療科を受診すべきか判断が難しい場合に、総合的な観点から診断を行います。
犬や猫では下痢をしている、吐いている、咳をしているなどの症状も多いですね。
一般内科は、動物の健康状態を総合的に把握し、適切な治療方針を決定する重要な役割を担っています。
下痢をしている
下痢をしている場合に考えられる病気は多岐にわたります。
ウイルスや寄生虫による感染性腸炎、消化管の腫瘍などの消化管の病気が多いです。
消化管の病気以外でも膵炎、肝臓や腎臓の病気、食物アレルギーなどが原因となることがあります。特に下痢に血が混ざっている場合や、嘔吐を伴う場合は早めに動物病院を受診しましょう。
吐いている
吐いている場合は消化不良や胃腸の病気、食べたものが合わないなど、さまざまな原因が考えられます。
また、異物の飲み込みや中毒、感染症も原因になることがあります。
吐き気や嘔吐を繰り返す場合や、吐いたものに血が混じっている場合は注意が必要です。
吐き続けることで体力を消耗してしまったり、脱水症状を引き起こしたりする可能性もあります。 原因を特定し、適切な治療を行うことが重要ですね。
元気がない
「犬や猫がなんとなく元気がないかも」
このような不安を感じたことがある飼い主様は多いのではないでしょうか。
いつもと違って元気がないというのは、飼い主様にとって非常に心配なサインです。
元気がない場合は内臓疾患や痛みなどが考えられます。
当院では一つ一つの症状を丁寧に確認し、原因を突き止め、適切な対処を行っています。
お腹が膨らんできた
お腹の膨らみは、単なる肥満から重大な疾患まで、さまざまな原因が考えられます。
腹水貯留、腫瘍、妊娠などが原因の可能性があります。
急激な膨らみや、他の症状を伴う場合は特に注意が必要です。
適切な診断のため、早めの受診をおすすめします。
くしゃみをしている
くしゃみが頻繁に出る場合、感染症やアレルギー、異物の侵入が考えられます。犬は歯周病に関連していることが多いですね。
当院では、原因を特定し、適切な治療を行うため、検査や診察を通じてしっかりと診断します。
咳をしている
咳の原因は気管支炎や肺炎などの呼吸器疾患が多いです。
犬では心臓病が原因のこともあります。
呼吸困難を伴う咳や、血が混じった咳が出る場合は、重篤な病気が隠れている可能性があります。
痩せてきた
痩せてきた場合は、消化器系の病気や内分泌疾患、腫瘍性疾患などが考えられます。
高齢の猫では腎臓病や甲状腺機能亢進症が多いですね。
特に、食欲不振や嘔吐、下痢などを伴う体重減少は注意が必要です。
怒りっぽくなった
「最近、ペットが怒りっぽくなった気がする」
このような悩みを抱える飼い主様もいると思います。
動物が突然怒りっぽくなった場合は痛みやストレスが原因のことが多いです。特に痛みは行動の変化を引き起こす要因となります。
関節炎や歯科疾患、腫瘍性疾患などが考えられます。
猫では甲状腺機能亢進症で怒りっぽくなることもありますね。
当院では、行動の変化の原因を細かく探り、改善に向けた解決策を提供しています。
水を飲む量が増えた
水を飲む量が増えた場合は、腎臓病や糖尿病などが疑われます。
また、犬では副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患が原因となっている可能性もあります。
同時に尿量が増えることが多いので注意しましょう。
血尿をしている
血尿は泌尿器系疾患のサインであることが多いです。
感染症、結石、腫瘍などが原因として考えられます。
当院では、迅速に原因を突き止め、最適な治療を提供することで、動物の健康を守ります。
治療法
これらの症状が見られたら、原因を突き止めることが重要です。
当院では丁寧に問診を行い、
- 血液検査
- レントゲン検査
- エコー検査
- 尿検査
などを行い、原因を特定していきます。
問診と検査から病気を見つけることで、適切な治療が可能です。
内科疾患の治療は薬を内服してもらうことが多いですが、状態によっては点滴などを組み合わせて実施します。
お薬による治療
当院では、適切な診断に基づき、最適なお薬による治療を行います。
- 抗生物質
感染が疑われるときに使用 - 消炎剤
気管支炎など炎症を抑える時に使用 - 下痢止め
胃腸炎など下痢をしている時に使用
上記のように、症状や疾患に応じた投薬が大切ですね。
副作用や投薬方法についても丁寧に説明し、安全で効果的な治療を心がけています。
お家でできる対策
多くの疾患は、日頃のケアや観察で予防や早期発見が可能です。
適切な食事管理、定期的な運動、歯磨きなどの日常的なケアが重要です。
また、普段と違う様子がないか注意深く観察し、気になる点があればすぐに当院にご相談ください。