ハムスターの皮膚疾患について|赤みや脱毛は注意が必要

食事をしているハムスター

ハムスターは可愛らしい見た目から人気の高いペットです。
実はハムスターは皮膚疾患にかかりやすい動物です。
ハムスターを飼われている方の中には
「皮膚疾患って具体的にどんな病気?」
「放置するとどうなるの?」
「どんな治療をするの?」
といった疑問をお持ちになった方もいらっしゃると思います。
今回はハムスターで発生しやすい皮膚疾患について詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで大切なハムスターの健康管理に役立ててください。

ハムスターの皮膚疾患とは?

ハムスターは様々な原因によって皮膚にトラブルが起こることが多い動物です。
ハムスターの皮膚疾患は皮膚にトラブルを起こす病気の総称です。
ハムスターの皮膚疾患には

  • アレルギー様皮膚炎
  • 腫瘍性疾患
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 細菌性皮膚炎

などが存在します。
特にハムスターに多く見られるのはアレルギー様皮膚炎や腫瘍疾患です。
それぞれの病気について解説していきます。

アレルギー様皮膚炎

食事や床材が原因でアレルギーを引き起こし、皮膚にトラブルが起こる病気です。
特に多いのは床材によるアレルギー様皮膚炎で、床材を木製にしていることで起こることが多いです。
もちろんハムスターによって原因となる物質は異なりますので、必ずしも床材が原因ということはありません。

ハムスターの床材は何がいいの?

ハムスターが床材でアレルギーを起こしやすいという話を聞いたことがありますか?
先に話した通り、床材を木製にしていることでアレルギー様皮膚炎を起こすことがあります。
木製の中でも針葉樹で出来ているものはアレルギーの報告が多いと言われています。
ではどんな床材を選ぶといいのでしょうか?
比較的アレルギーを起こしにくい床材は紙製のチップです。
紙製のチップは木製のものに比べると値段が高いことがあるため、木製のチップを使いたい場合は広葉樹でできたものを選ぶようにしましょう。

腫瘍性疾患

ハムスターは歳を取ると腫瘍ができやすい動物です。
特に皮膚に腫瘍ができることが多く、腫瘍が原因で皮膚に様々な症状が出ます。
腫瘍性疾患は皮膚疾患の中でも早期治療が重要な病気です。
皮膚に異常を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

副腎皮質機能亢進症

副腎皮質機能亢進症は、副腎という腎臓のそばにある臓器に異常が出ることで、ホルモンが過剰に出るようになる病気です。
副腎皮質機能亢進症は高齢のゴールデンハムスターでなりやすく、脱毛などの皮膚症状が出ます。

細菌性皮膚炎

細菌性皮膚炎は、皮膚に細菌が繁殖して様々な皮膚のトラブルがでる病気です。
不衛生な環境や外傷が原因になることが多く、多頭飼いなどでは注意が必要です。

皮膚疾患の症状は?

皮膚疾患ではほとんどの病気で

  • 赤み
  • 痒み
  • 脱毛

などが症状としてあらわれます。
特に、脱毛や赤みが広範囲に及ぶ場合や、痒みが強い場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。
単なる皮膚の赤みや脱毛だと思って放置していると、重症化してしまい病気によっては命に関わります。

床材の中で寝ているハムスター

皮膚疾患の治療法は?


皮膚疾患の治療法は原因になる病気によって異なります。
アレルギー様皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の多くの治療は、原因に合わせてかゆみ止め、ステロイド、抗生剤などを使う内科治療を行います。
腫瘍性疾患の治療は全身麻酔をかけて腫瘍を摘出する外科治療が第一選択です。
皮膚疾患の治療は、症状の度合いや原因によって治療を選択していきます。
重症化していると治療が長引いたり、命に関わったりすることもあります。
早期に治療を開始できるように、日ごろからよくハムスターの様子を観察するようにしましょう。

皮膚疾患の予防はできるの?

皮膚疾患は完全に予防することはできません。
しかし、病気によっては飼育環境や食事などが原因になっているものもあり、そういった病気は環境の見直しで予防が可能です。
具体的には

  • 清潔な環境を維持する
  • 適切な餌と床材を選ぶ
  • ストレスを減らす

などの対策が皮膚疾患の発生を減らすために有効です。
飼育環境や食事について何を選べばいいかわからない場合は、ぜひ当院へご相談ください。

まとめ

ハムスターの皮膚疾患は、赤みや痒み、脱毛といった症状が特徴的です。
皮膚疾患の原因や治療法は多岐にわたります。
放置すると命の危険があることもあるため、早期に治療を開始することが重要です。
ハムスターに皮膚の異常が見られた場合は、放置せずに動物病院で診察を受けましょう。
当院ではハムスターの診察を行っています。
症状がある場合だけではなく、日々の飼育についての相談も受け付けていますので気になることがあればぜひご来院ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q.ハムスターの脱毛は加齢によるものですか?

A.ハムスターは高齢になると毛量が減ることがあります。
ただし、急に広範囲の脱毛が起きた場合は皮膚疾患やホルモン異常、腫瘍などが関係している可能性があります。
左右対称の脱毛や赤みを伴う場合は、早めの検査が必要です。

Q.ハムスターの皮膚の赤みは様子を見ても大丈夫ですか?

A.ハムスターの皮膚の赤みは、軽い刺激による一時的なものであれば自然に落ち着くこともあります。
しかし痒みやかさぶた、脱毛が広がる場合は病気が進行している可能性があります。
悪化が早いこともあるため、早期の受診が重要です。

Q.床材を変えるだけで皮膚疾患は改善しますか?

A.床材が原因のアレルギー様皮膚炎であれば改善がみられることがあります。
ただし腫瘍や細菌感染、ホルモン疾患が原因の場合は別の治療が必要です。
自己判断せず、原因を確認したうえで対処することが大切です。