犬が皮膚をかゆがっている?|犬のかゆみの主な原因と見逃せない行動変化について解説

犬が皮膚をかゆがっている?|犬のかゆみの主な原因と見逃せない行動変化について解説
「愛犬が皮膚を気にするのがかゆいのか癖なのかわからない」
「動物病院でかゆがっている様子はないか聞かれた」
「犬の皮膚をかゆがっている原因について知りたい」
犬の皮膚のかゆみについて、このような悩みを抱えた経験のある飼い主様は多いのではないでしょうか。
犬のかゆみの原因や行動変化について、意外と知らないという方は多いです。
今回は、そんな飼い主様のために犬の皮膚のかゆみについて詳しく解説します。
犬の皮膚についてご不安のある飼い主様はぜひ最後まで読んでいただき、犬の健康管理にお役立てください。
小さなサインを見逃さず適切に対処してあげることで、大切な愛犬の皮膚を守りましょう。
犬の皮膚がかゆいとき、どんな変化が出る?
犬は言葉を話せないので、かゆみがあるかどうか飼い主様の観察がとても重要です。
犬は皮膚がかゆいとき、
- 足で引っかく
- 壁にこすりつける
- ゴロゴロ転げまわる
- 頭を振る
- 同じところをしつこく舐める
などの行動が多く出るようになります。
このような行動は、かゆみがなくてもすることがあるので、1日数回であれば問題ありません。
それでは、かゆみの行動がどのくらい多くなると問題になるのでしょうか。
犬のかゆみの程度について、PVASという指標があります。
PVASのスコアは、犬の行動と皮膚の状態からかゆみの行動が病的なのかどうかの判断に使用されます。
PVASでは、飼い主様が0〜10でかゆみの度合いを評価し、かゆみの治療の効果判定などに使用することも可能です。
PVASでは犬が、
- 食事中
- 睡眠中
- 運動中
のうちどのタイミングでかゆがるかを観察する必要があります。
食事や運動などの活動や、睡眠などのリラックスしているはずの時間でもかゆみが出るのかどうかでそのかゆみの程度を推測することができます。
犬の皮膚のかゆみの原因として考えられる病気
飼い主様にとって大切な家族である愛犬の皮膚のかゆみ、見ているだけで辛い気持ちになりますよね。
かゆみを抑えるためには原因について考えなければいけません。
かゆみが出る病気には以下のようなものがあります。

膿皮症
膿皮症とは細菌感染による皮膚炎のことで、多くの場合でかゆみが出ます。
犬の皮膚は、アルカリ性に偏っています。
そのため皮膚のバリア機能が比較的弱く、細菌感染症になりやすいです。
膿皮症では、
- かゆみが出る
- 赤くじゅくじゅくする
- 表面が薄く円形にはがれることによる表皮小環という皮疹が出る
のが典型的です。
真菌感染
マラセチアという種類の真菌の感染でも、皮膚のかゆみを引き起こすことがあります。
マラセチアは、脂っぽい皮膚を好む真菌の一種で、犬の場合は脂漏性皮膚炎や外耳炎の時に感染が問題になることが多いです。
マラセチア感染症では、かゆみや赤みのほかに、独特のにおいが特徴です。
寄生虫感染
ノミやダニなどの寄生虫感染でも皮膚にかゆみが出ます。
ノミは肉眼でも見えるような大きさの寄生虫です。
皮膚の上をごそごそと動き回ることにより物理的なかゆみが出ます。
それだけではなく、ノミの排泄物に対するアレルギー反応が出ることがあり、これもかゆみの原因となります。
疥癬やニキビダニ症など、ダニによる感染症もかゆみの原因としても一般的です。
これらの感染症は犬の免疫が弱まっているときに悪化することが多く、そのようなときに感染すると激しいかゆみを起こします。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎もかゆみが出る犬の疾患の代表的な疾患のひとつです。
アトピー性皮膚炎は、環境中の物質に対するアレルギー反応で、花粉やハウスダストなどが原因であることが多いです。
そのため、かゆみの症状に季節性があるのが特徴的で、全身の中でも足先や脇など皮膚の弱い部分から赤くなります。
食物アレルギー
1歳未満の子犬のかゆみの原因は、食物アレルギーの可能性もあります。
食物アレルギーはペットフードやおやつに含まれるタンパク質に対するアレルギー反応です。
食物アレルギーによるかゆみは比較的強く、皮膚も激しい炎症を起こし赤くなっていることが多いです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は犬のかゆみについて解説しました。
大切な愛犬と暮らしている中で、愛犬がかゆみに耐えている姿を見るのは辛いですよね。
言葉を話さない犬の辛さに寄り添ってあげたいと考えられる飼い主様はとても多いです。
当院では、犬の皮膚のかゆみについて、飼い主様としっかりお話しし、犬の体をしっかり観察することで原因についてともに考え、ご家庭ごとに合った医療をご提案しています。
犬の皮膚のかゆみについてご不安のある方は是非、当院までご相談ください。