猫の疥癬について|耳にできたカサブタは寄生虫のせいかも?

横向きで寝ている白黒猫

猫の疥癬について|耳にできたカサブタは寄生虫のせいかも?

「最近、うちの猫がやたらと体をかいている」
「耳にカサブタができている部分がある」
「体をかきむしって出血している」
このような症状がある場合、疥癬(かいせん)という皮膚病が関係しているかもしれません。
疥癬は、ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生することで強いかゆみを引き起こす感染症です。

今回は、猫の疥癬について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の皮膚のかゆみ対策にお役立てください。

猫の疥癬とは?

猫の疥癬は、ネコショウセンコウヒゼンダニというダニが皮膚の角質層に寄生して起こる皮膚病です。
このダニは非常に小さく肉眼では見えませんが、皮膚に潜り込んで卵を産みながら増殖します。

猫の疥癬は耳の縁、顔まわりなどから症状が出ることが多く、かさぶたや皮膚の厚みが見られることがあります。
放置していると徐々に首、前足、体へとかゆみや皮膚症状が広がることがあるため注意が必要です。
猫の疥癬は強いかゆみが出るため、かゆみがある部分を引っかいて傷になり化膿してしまうこともあります。

耳をかいている白黒猫

感染経路と注意点

猫の疥癬は、感染している他の猫との接触が主な感染経路です。
特に野良猫や保護猫との接触によって感染しやすくなります。
タオルやベッド、キャリーケースなどに付着していたフケなどからうつることもあります。

また、ヒゼンダニは人の皮膚にも一時的に寄生し、かゆみや赤みを引き起こすことがあります。
症状は数日で治まることが多いですが、同居猫が疥癬だった場合には人間にも皮膚症状が出ることがあるため注意が必要です。

疥癬の治療の流れ

猫の疥癬の治療では、まずヒゼンダニを確実に駆除することが重要です。
スポットタイプの駆虫薬や内服薬を数週間にわたって投与し、体に寄生しているダニを段階的に駆除していきます。
症状が強い場合は、かゆみや炎症を抑えるための薬も併用します。
猫は体を舐めてしまうため、薬の選択や投与の方法にも注意が必要です。

また、一緒に暮らす猫や犬がいる場合は、症状が出ていなくても同時に治療を行うことが推奨されます。
ダニの卵は治療してすぐは皮膚の中に残っていることがあるため、自己判断で治療を中断せず、完了するまでしっかりと通院・投薬を続けることが大切です。

耳をかくサビ猫

自宅でのケアと再感染の予防

猫の疥癬を治療する上では、家庭内の環境も整えることが必要です。

  • タオルやブランケット、ベッド類はこまめに洗濯・交換する
  • 他の猫や動物との接触を一時的に制限する
  • シャンプーを行う場合は猫用で、無理せず獣医師の指導のもとに行う

環境が整っていないと、せっかく駆除したダニが再び感染してしまうこともあるため、治療と並行して生活環境の見直しも行いましょう。

 

また、猫を外に出していると、感染している猫との接触で疥癬になる機会が増えてしまいます。
猫はできるだけ室内で飼い、他の猫との接触を控えることが疥癬の予防につながりますね。

まとめ

猫の疥癬は、感染すると強いかゆみや脱毛が急激に進行することがあるため、早めの対応が必要です。
また、人にもうつる可能性があるため、同居しているご家族や他の動物への影響も考慮して対策をとる必要があります。

ライト動物病院では、皮膚科に力を入れており、疥癬をはじめとした感染性皮膚病にも対応しています。
猫の皮膚のかゆみや耳のかさぶたなどが気になるときは、どうぞお気軽にご相談ください。