
症状から気づく病気
食事量が減った。

若い子の場合には消化がうまくできない病気の可能性があります。
高齢の子の場合には腫瘍などが疑われるため早めの受診が勧められます。
〇食べてはいけない物を食べてしまった
食べてから2時間以内の場合には薬剤により吐かせる処置が可能です。
時間が経過していない場合には一度ご連絡ください。
時間が経過している場合であれば物によりますが内視鏡などで摘出する必要があるかもしれませんので一度ご相談ください。
〇吐く
嘔吐がある場合にまず疑う必要があるのが異物の誤食です。
異物誤植の可能性あり ⇒ すぐに受診してください。
可能性なし 高齢で未避妊のメス ⇒ 子宮蓄膿症の可能性があります、すぐに受診してください
それ以外のケース 元気、食欲がある場合 ⇒ 1-2日であれば経過をみる事も可能です
元気、食欲がない場合 ⇒ すぐに受診してください
※幼齢の子では重篤な感染症の可能性があったり、幼齢・高齢の子では急変の可能性もあるのですぐに受診してください
〇水を飲む量が増えた、オシッコの量が増えた
糖尿病や腎臓病、子宮蓄膿症、ホルモンの病気の可能性があります、すぐに受診してください
〇オシッコの色が赤い
膀胱炎、尿石症だけでなく、溶血性貧血、腎出血、子宮蓄膿症などの重大な病気の可能性があります。
速やかに診療を受けてください。
〇下痢
・始まってから1週間以内 ⇒ 急性の下痢
☆元気と食欲がある場合 1-2日であれば経過をみることも可能です
☆元気と食欲がない場合 すぐに受診する事が必要です
・1週間以上続いてる場合 ⇒ 慢性的な下痢
基礎疾患がある可能性やフードが合っていない可能性があります。受診する事が勧められます
※幼齢の子では重篤な感染症の可能性があったり、幼齢・高齢の子では急変の可能性もあるのですぐに受診してください
〇便秘、ウンチが出にくい
未去勢のオスであれば前立腺肥大の可能性があります。また、椎間板ヘルニアなどの疼痛により排便できない可能性もあります。受診が勧められます。
鼻や口、呼吸で気付く症状
便ヨダレが増えた。口臭が気になる。食べにくそうにしている。
歯石、歯周炎、歯槽膿漏、口内炎、口腔内腫瘍などの他、腎不全やリンパ腫などの可能性があります。
〇呼吸が速い
心臓が悪く肺に水が貯まっている可能性や痛みの可能性があります。すぐに受診してください。
咳き込む
生後数ヶ月の犬はケンネルコフという感染症で咳をすることがあります。また、中高齢の犬では、気管虚脱・肺炎・心臓病で咳をする場合が多いです。
昼間は咳が止まっていても、夜間に症状が悪化するケースも多いので、できるだけ早く診察をうけてください。
皮膚や目で気付く症状
皮膚にできものがある。
できものは腫瘍の可能性があるため、病理検査で良性か悪性かを調べる必要があります。
耳が汚れている。耳を倒している。頭を傾けている。
犬の耳の内側はいつも湿っているため、ブドウ球菌やマラセチアが繁殖しやすい環境になっています。
種類によっては腫瘍ができやすいケースもありますので、汚れが目立つ場合や匂いが気になる時には念のため受診をおすすめします。
外耳炎や中耳炎のほか、耳ダニが原因の場合もあります。
毛が抜ける。痒がっている。
アレルギーや細菌性の皮膚炎、真菌症、急性湿疹では痒みが伴うため大きなストレスになっています。
また、痒みがなさそうな場合には、甲状腺機能障害や副腎皮質機能亢進症、アロペシアXといった病気の可能性あります。
目が赤い
結膜炎や角膜炎といった問題だけではなく、緑内障などの重大な病気の可能性もありますので、速やかに受診してください。
歩き方や触れた時に気付く症状
歩き始めの様子がおかしい。片足を上げたままにしている。
歩き始めの様子がおかしい。片足を上げたままにしている。
歩き始めにスキップするような様子があったり、片足を地面に着けないようにしていたりなどに気付いたら、捻挫や骨折、関節痛、膝蓋骨脱臼などが考えられます。
強い痛みを伴っている場合もありますので、速やかな受診をおすすめします。
抱っこすると「キャン」と痛そうに鳴く。撫でられるのを尻込みする。
椎間板ヘルニアや関節炎などが考えられます。
また骨折や脱臼、腫瘍、急性胃腸炎、急性膵炎の可能性もありますので、できるだけ早く診察を受けてください。
だるそうにしている。元気がない。
元気がない場合、肝炎や腎不全、脱水、発熱性疾患、貧血なども考えられますし、飼い主さまが気付かない間に異物を誤飲していた可能性もあります。
速やかに診察を受けてください。
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