下痢になった場合

ワンちゃん、猫ちゃんが下痢になった場合、心配だと思います。

気になるのはすぐに病院に行った方が良いのか? という事だと思います。

必ず正しい訳ではありませんが、上のフロチャートを参考にしていただければと思います。

2-3週間以上続く下痢を慢性、それより短い期間であれば急性と分類します。

☆急性下痢の90%は治療しなくても良化する

 私たち獣医師も飼い主様も薬を投与すると薬で良化したと思いがちですが、以前参加したセミナーで海外の先生が「下痢の90%は無治療で良化する。」とおっしゃっていました。

 私自身も整腸剤や下痢止めを処方しますが、これらを使用してもすぐに良化する事もありますが、治癒するまで時間がかかる事もあります。あくまでも薬は治るのを助けるための物だと考えてください。あげなくても良くなる事の方が多いし、あげてもすぐ治るわけではありません。

☆1週間以上続く下痢は持病がある可能性

 急性の胃腸炎であれば、ほとんどのケースで1週間以内に下痢が改善します。それよりも長く続くようであれば、根本的な疾患がある可能性があるため検査・治療が必要です。

☆嘔吐は吐き気止めを使う事で止められる場合が多い

 下痢とは異なり、嘔吐は制吐薬を使う事で多くの場合は止めることができます。嘔吐がある場合は、本人もつらいと思いますので、早めに治療する事が勧められます。また、若齢動物や何でも食べてしまう子であれば、異物を食べて詰まってしまったりしている場合もあるので、可能性があれば早めの検査が必要です。

☆血が混じっているが大丈夫なのか?

 私たち人間では下痢でも血が混じっている事はほとんどないと思います。わんちゃんや猫ちゃんでは混じる事がたまにあります。赤い血であれば肛門から近い場所での出血の可能性があります。大腸の炎症があって、出血する事がありますが赤い血の有無は病気の軽い、重いにはあまり関連していないように感じています。

 一方、黒いタール状の血便の場合には、胃潰瘍などの可能性があるため受診が勧められます。

 また、まれに出血性胃腸炎という病気があり、この場合は生命に関わるほど重症化する場合もあります。やっかいな事にこの出血性胃腸炎かどうかは検査などで分かるわけではありません。一番の判断は症状です。

血が混じっているかどうかでの判断よりは嘔吐の有無、元気・食欲で判断していただく方が良いと考えます。

次回は急性の下痢で重症化してしまう病気とその特徴を紹介しようと思います。

病院・院内設備

当院は、地域の皆様が頼れるホームドクターとして、また日々高度化する獣医療への対応を目指した動物医療施設です。
私達は幅広いニーズにお応え出来る様、大学病院や2次診療施設で最新の医療を学び、検査機器や治療機器を積極的に整えていきます。